はじめに|この記事の目的
「このカードは下がりにくそう」
「高いけど、さすがにここからは大きく落ちないはず」
ポケカを触っていると、誰もが一度はそんな感覚でカードを選んだことがあると思います。
しかし実際の相場を見ると、
発売直後は高かったカードが大きく下落し、
逆に当初は控えめだったカードが、時間とともに評価を上げる
——そんな逆転現象が何度も起きています。
本記事では、
MEGAドリームexに収録されている
メガカイリューex SAR と ピカチュウex SAR を例に、
「なぜ価格の逆転が起きたのか?」を
感覚ではなく実際の価格推移データをもとに整理します。
また、過去に廃盤となったカードの事例とも比較しながら、
「下がりにくいカード」「長期で評価されるカード」の共通点を
数字ベースで見ていきます。
1. 分析の前提|今回の比較条件について
今回の分析では、「高い・安い」といった印象論ではなく、
同じ基準でカードを比較することを重視しています。
分析対象は以下の2枚です。
- メガカイリューex SAR
- ピカチュウex SAR
(いずれも MEGAドリームex 収録)
どちらも同一BOX・同一レアリティであり、
環境・供給条件がほぼ同じという点が、比較対象として非常に適しています。
本記事では、以下の指標を用いて価格推移を整理します。
- 発売直後の初動価格
- 最高値(ピーク価格)
- 最安値
- 現在価格
- ピークからの下落率(%)
これらをもとに、
「なぜ評価が逆転したのか?」を順番に見ていきます。
2. 初動評価|なぜメガカイリューex SARの方が高かったのか
発売直後、相場では
メガカイリューex SARの方がピカチュウex SARより高値で取引されていました。
その理由として考えられるのは、
- イラストの迫力・完成度
- カイリューという準伝説ポケモンの格
- 発売直後の注目度・話題性
といった、いわば初動評価に強い要素です。
一方で、ピカチュウex SARは
- 供給量の多さ
- 初動での価格抑制
といった影響から、
「悪くはないが突出してはいない」という立ち位置でした。
この時点では、多くの人が
「カイリューの方がしばらくは高いだろう」
と感じていたと思います。
3. 価格推移の変化|静かに起きた逆転現象
しかし、時間の経過とともに状況は変わります。
メガカイリューex SARは
ピーク到達後、段階的に価格を下げていきました。
- 初動の期待値が先行していた
- 「この価格なら買わなくていい」と判断する層が増えた
- 代替となる人気カードが市場に増えた
といった要因が重なり、
価格の下落が止まりにくい状態になります。
一方、ピカチュウex SARは
大きく跳ねることはないものの、
- 一定価格帯での取引が継続
- 明確な投げ売りが起きにくい
- コレクション需要が安定して存在
という動きを見せました。
結果として、
価格が下がり続けるカードと、下げ止まるカード
この差が徐々に広がり、最終的に逆転が起きます。
| カード名 | 初動価格(発売日) | 発売1週間後 | 現在価格(1/6時点) |
|---|---|---|---|
| メガカイリューex SAR | 40,000円 | 31,800円 | 19,800円 |
| ピカチュウex SAR | 35,000円 | 34,800円 | 27,800円 |
4. 数字で見る逆転|下落率が示す決定的な差
ここで重要なのが、ピークからの下落率です。
仮に、
- メガカイリューex SAR:ピークから50%下落
- ピカチュウex SAR:ピークから30%下落
という数字が出た場合、
「現在の価格」だけを見るよりも、
そのカードがどれだけ評価を落としたかがはっきりします。
高額カードであっても、
- 下落率が大きいカード
= 初動評価が先行しすぎていた可能性 - 下落率が小さいカード
= 長期需要が支えている可能性
という見方ができます。
今回の逆転現象は、
まさにこの差が表面化した結果と言えるでしょう。
5. 過去の廃盤カードとの共通点
この動きは、MEGAドリームex特有のものではありません。
過去に廃盤となったBOXでも、
同じような逆転現象は何度も起きています。
特に多いのが、
- 初動は性能・話題性で高騰
- 時間経過とともにキャラ需要が勝つ
というパターンです。
発売直後は
「強そう」「珍しい」「今だけ高い」
と評価されたカードが、
最終的には
「欲しい人が多いカード」
「長く集められるカード」
に追い抜かれる。
今回のケースは、
その典型例のひとつと考えられます。
6. まとめ|「下がりにくいカード」を数字で見る
今回の比較から分かるのは、
高額=安全ではない、という点です。
重要なのは、
- どこまで上がったか
- そこからどれだけ下がったか
- どの価格帯で下げ止まっているか
という価格推移そのもの。
「なんとなく下がらなさそう」ではなく、
数字で下がりにくさを確認することで、
カード選びの精度は大きく変わります。
今後も、こうした価格推移をもとに、
ポケカ高額カードの動きを整理していく予定です。
感覚だけで判断する前に、
一度、数字を見てみる。
それだけでも、選択はずっと楽になります。


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